たけしの単身赴任記録

日々の出来事を書いてます🍚🍴🍺🍶

自営業者の息子は操り人形?

こんにちは。24時間365日稼働している食品工場に勤め、単身赴任生活をしているたけしです。

 

昨日、子供が通う保育園で生活発表会がありました。

コロナ禍ということで、全国的にもいろんなイベントが延期や中止となっている中で、利用している保育園ではいろんな工夫をして発表会を開催していただきました。

保育士の皆さんのおかげで、私のように月に1度しが会えない子供たちの成長の成果を披露してくれる生活発表会、もちろんほかの親御さんたちも我が子の成長をみたいことでしょう。まして、上の子は来月には卒園式ですから、これが保育園最後のイベントということもあり、“今年は中止、また来年ね!”っていうわけにもいかないでしょう。

園長先生や保育士の皆さんがいろんな知恵を出し合って、この状況下でできることを考えた結果、いろんな制限がある中で開催してもらえたことを本当にうれしく思います。

 

さて、表題の件についてですが、私はもともと飲食店経営をしていた父親の店の手伝いをしていました。いわゆる“家業手伝い”というやつです。

家業の規模にもよりますが、家業手伝いをされている方って、月々どのくらいの収入をもらっていたのかが気になります。

家業手伝いというポジションなだけに、その家業を法人登記等をしていないということなので、給料という形ではなくて、いわゆる“お手当”とか“小遣い”っていうことになるんだと思います。

 

家業の規模によっては、なかなか立派なお手当または小遣い(以下お手当)をもらうことができる人もいることと思います。もらったお手当のなかで自己啓発活動、娯楽、将来に備える投資や貯金など、いろんな使い道があるでしょう。

規模や業種・職種、経営者の思考にもよるでしょうが、私の場合はほぼ操り人形でした。

月々お手当としてもらっていたお金は、申告上は8万円、手元にもらえたのは3万円でした。

両親は、「将来店の利益はすべてあなたのものになるのだから、今は自由に使えるお金としてこれだけあったら十分でしょ」という考えでした。

もちろんこれが全て自由に使えるお金というわけでもなく、仕入れの一時立替金になったり、運転資金の一部になることもしばしばあったので、決して自由に使えるお金というわけでもなかったのです。

しかし、店を利用していただいてた方からの紹介で奥さんと知り合い、結婚に至ったわけですが、「なんで今まで結婚費用をためてこなかったんだ!?」とか、「奥さんになる人にも手伝ってもらわないとねー」みたいなことを言われたのですが、まず、結婚費用については、もともと「結婚費用は負担してください!」と常々言っていたので、ある意味クリアしましたが、負担割合のところでかなりもめそうになり、一時は奥さんが「そこまでがんばらなくてもいいよ、もうやめよう」とまで言われました。

ここで私が諦めてしまうと、奥さんも私も絶対に幸せになれない!と思い、また、両親としては、結婚することによって今後金銭的負担がひっ迫するという不安要素があるわけで、その不安を取り除くために、結婚と同時に離職することを決意しました。

 

というわけで私は、結婚式前日に無職となり、式に挑むことになったのです。

その後、資格やスキルを活かす形で今の食品工場にいますが、結婚してから5年でとあるグループ企業の末端の会社ではありますが、管理職に就くことができました。

いかに自営業者の息子というポジションが経営者の操り人形にしかならないということを肌で感じましたし、自由に使えるお金の中で投資信託で資金を運用して、気づけば前年の倍の資産になっているという事実。

全ての自営業者のご子息の方が不利な立場にいらっしゃるとは思えませんが、場合によっては”無料の労働力”になっているかもしれません。

 

何度も言いますが、事業の規模によります。

少ないお手当でこのままでいいのか?と考えている方は、ほんとに考え直したほうがいいと思います。

また、ほぼ無給で身内の人を働かせている個人事業主の方、も考え直してください。

地域ごとに最低賃金が発表されていますが、当然その金額が支払えることは前提だと思います。

いくら個人事業だから、身内は専従者給与扱いになるとしても、身内に最低賃金が払えないことはその事業は失格だと思います。

実際に私の父もそうだと思いますし、父の仕事を離れた5年後に私の年収を伝えたら、驚いてました。

 

自営業者のご子息で、今のお手当に疑問を感じているなら、きっとお考えの通りだと思います。

私は結婚というタイミングで専従者から外れることができましたが、いろんなタイミングがあると思います。

タイミングを逃さずに、また、ご自身の将来のことですから、疑問を感じたら、まずはしっかり調べましょう。